受験2

前記事の続きです。

大昔、天才肌の東大生とおつきあいしたことがありますが、彼は遊んでいても勉強ができるので、どんな仕組みになっているんだろうと観察していましたが「答え」を知っているのではなくて、「答えの出し方」がわかる人でした。
要は、角度を求めるために、どこに補助線を入れたら良いのか、というような、問題解決のために問われるものが感覚的にわかる。そういう感性。
仮に答えは知らなくても、自分の持っているものの中で、どれとどれを取り出し、組み合わせて結びつければ、答えにたどり着くのかがわかる。そういうセンスです。
こういう才能があり、それを使って遊ぶのが好きで、たまたま結果として東大になった、という事だとわかりました。ちなみに高校は中退でした。

では、無目的に「学力があったほうが良い」という理由の人を含め、努力で東大に入った人は、何が彼と違っているのだろうか。努力と天才だと、同じ土俵で比べたら天才に勝てないとかはあるにしても、同じ土俵に立たなきゃ良いだけの話ですし。
つまり「学力はあったほうが良い」という理由や打算で持つ学力の、決定的なデメリット(←良し悪しないですが便宜上)とは何だろうか。

1つ、わかりやすく言えるとすればこれは「時間」です。

天才と努力では、かけた時間の質が違うんです。
努力の人は、今の自分に必要でないことに時間をかけていることになります。好きじゃないことに使う時間は、そこから生まれる豊かさを得られないのです。思考で暗記しても、心地良くないから肚で受け取れない、つまり身にならなくて、覚えたことも忘れてしまうわけです。
ちょうど、必要だけどワクワクしない光熱費や塾代にばかり支払いをして、ちっとも無駄使いしていないのに気がついたらお金がこれだけしかない、という感覚になるのと同じことです。
理科が大好きなのに「あった方が良いから」(ないと困る気がするから、も同じ)といって数学も英語も本人に必要性を感じていないのに手にしようと頑張る時、そこに使う時間はただの浪費なんです。手に入るならといって貰っておこうとしても、タダじゃなくて代わりに何かを差し出しているんです。ここでいうと、差し出しているのは時間です。今のところ必要でないものと大事な有限の時間を交換していることになります。

天才の人は、好きなことであり得意だから、頑張らなくても勝手にやるわけです。「好きなこと」に「時間」を使う。その時間は全てが豊かであり、魂が喜んでいるからしっかりと受け取って自分のものにしてしまう。
これは、自分にとって本当に好きなことにお金を気持ち良く使い、お金に換えられない豊かさを受け取ることと同じです。
理科が大好きで、それだけしかしなくて、その時は数学や英語の点数は低いのだけれども、自分の想いに正直に時間を使うと得るものはとても豊かで大きくなっていく。その先に、もし英語や数学の必要性を感じた時はそこで学べば良くて、その時は同じ数学や英語でも「好きなことに繋がる意味のある学び」であるはずだから、どうしたって深くなり、自然に自分のものにできる。

一見効率の悪いように見える後者ですが、実は無駄のない、合理的な時間の使い方をしていると思いませんか?
自分の好きなことだけに時間を集中してかけ、その時に不要なものは思い切って得ない、というミニマムな選択をすることで、結果的に、ベストなタイミングで必要のあるものだけを、最良の形で手に入れている。

言葉にするとこういう事。それが私も腑に落ちたんですね。
だから、息子の点数や内申に、全く意味を感じなくなりましたし、ある程度の学力を、邪魔にならないから持ってても良いんじゃないか?という打算もなくなりました。
むしろ、不要なものをどれだけ削ぎ落とせるかの方が大事だと思うようになりました。
やりたくないことをどれだけやらないか、本当に大事。

世の親御さんも、自分の子どもに学力があったほうが良いと言っても、別に子どもに暗記力をつけてほしいと思っているわけではなくて、子どもが幸せに生きていけるための力を身につけて欲しいという純粋な親心なのだけれども、親自身もわかっているようでわかってないし、先のことも当然わからないし、とりあえずは知らないよりも知っていることが多い方が良いだろうと、そういう漠然としたものを総じて「学力があった方が良い」となっているのだと思います。

でも「あった方が良い」は、ただの保険です。
安心したいから、安心でき「そうな」ものを握りしめちゃう。
でも、どうでも良いものを握りしめていたら本当に大事なものは握れなくなるから、だから先にそれ、離さないと。

息子はとても大事なことを教えてくれていると思います。
彼がそこそこできてたら、絶対に気づけなかった。
ちょっと背中を押したら素直に勉強するタイプだったら、私、おそらく普通に押していました。
受験なんて期間限定だからクリアすればもう考えなくて良くなるし、親も子も、とにかく結果が出るまでの間だけ頑張れば、なんて考えになりやすく、本質よりも目先のことに意識がいきやすいのですよね。
でも我が家は、どう考えてもごまかしがきかない、本質と向き合うしかないみたいな状況だったわけで、だからこそ肚もくくれた。そして、そこから見える世界は泣けるほど綺麗でした。(受験はまだこれからなんですけどね)

彼、先日の体力テストにて、ほとんどの数値は平均前後なのですが、長座体前屈だけ、全国平均を大きく超え、学年でもトップでした。
長座体前屈で、学年トップって。。。妙にウケました。


◾︎ HP
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Commented by ちは at 2016-12-23 08:27 x
子どもの学力。これまたタイムリーで!!終業式前にムスコが、「今回、チョー凡人の通知表かも」と言いだし、彼は社会が得意で、それこそ、自然に頭に入ってきて、テレビ番組からも自然に吸収しているところがあり、まさに魂が喜んでいるからしっかり受け取って自分のものにしている、そんな感じです。で、その言葉を聞いた時に「そうか、でも、得意があるならそこをちょっと力をいれてみるのも良いんじゃない?」と話したんです。そうしたら彼の返事は「凡人なら凡人で綺麗に揃っている方が気持ちがいい。それに、頑張って上がらなかった時がいやだ」と。傷付かない予防線を張っている、と言う捉え方もあるけれど、その答えが私にはものすごく、スッと入ってきて、彼には彼の考えている事があって、大人は、私は、得意ならいい成績を目指したい。と思うけれど、彼の求めているものは違うのかも。そこは重要ではい、というか。私も知らず知らず学力に、成績に意識を持っていかれているけれど、そこじゃなくやりたい!想いに突き進む姿に魅力を感じる訳で。そこでのりこさんが書かれている、持っていて困らないだろう、なんですよね。でも違う。感覚で今回ムスコから感じたところです。あと一年、私もしっかり肚を括りたいです。
Commented by タカコ at 2016-12-23 09:35 x
いつも素敵なことばをありがとうございます。

のりこさんが、「やりたいこと、やりたくないこと」を大事に、とおっしゃっていたこと。

ここ数日、自分の「自己主張(LP1)」と「他に合わせること(D9)」との間で揺れていたのですが、
過度にD9を大事にしてしまうと…
やっぱり気持ちよくない。つかれる。

「やりたいこと」に向かっていれば、時間を忘れて没頭する。

友人からは、「もっち(私のことです)は、好きなことに集中するできるところがすごい。」
とありがたい感想を頂き、「どんなに他に合わせようとしても、LP1が大きく表出されるのだなあ」と
改めて自覚しました。

何度も、わかっているつもりでも、
他人ともうまくやりたくて、合わせて、揺れる。

まとまらずすみませんが、
今日のブログの内容に、ビビッと(笑)きて、
表出したくて仕方がないので投稿させていただきました。

風邪が流行っているようです。のりこさんご自愛くださいませ。
Commented by 4cubes at 2016-12-24 22:01
> ちはさん

素敵な息子さんですね。
傷つきたくない、と思うことも含めて学びですね。
Commented by 4cubes at 2016-12-24 22:09
> タカコさん

9と1の葛藤はなかなかのものですね。
じゃあなんのために、その9と1があるのか、考えてみると見えてくるのかもしれませんね。

お気遣いありがとうございます!
by 4cubes | 2016-12-23 00:50 | 潜在意識 | Comments(4)

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by のりこ
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