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SNSの世界は「ない」

Instagramを始めて、フォローが増えて
投稿すると反応があって、楽しくて、
縫いモチベーションも上がっている。
そういうのは、わかります。
エスカレートして「いいね」増やそうと
頑張りすぎる人が出てもおかしくないし
フォトジェニックな食べ物が売れるとか
写真撮るために買ってあとは食べないとか、
昨日通りかかった子ども服のお店には
「インスタ映えする子ども服、多数あり」
なんてポスターも貼ってありましたが、
SNSって、高揚感を生み出すツールなので、
快楽に近いものがあります。

でも、意識の世界でいうと、そういう
世界そのものがあるわけじゃない。
そういう世界は「ない」んです。
そういう虚構の世界を通して何かを感じる
自分が「ある」だけ。
SNSの世界が画面じゃなく目の前でリアルに
繰り広げられているわけじゃなくて、
画面に映し出されているだけなので、
そういう時、自分にとって
「画面を見ている自分」だけが真実になる。

テレビのニュースも、ママ友の噂話も
「息子が学校で誰かとケンカした」
なんて話も、電話の向こうの誰かも、
自分が視覚化していないものは全て「ない」

あるのは
「テレビから流れてくる画像と文字の情報」
(真実か否かは別)
「噂とされる話の文字情報」
(真実は否かは別)
「息子がケンカしたという文字情報」
(真実か否かは別)
電話の向こうに誰かがいる可能性、だけ。

息子のバッグの中に、衝撃的なメモを見つけ
「学校で何かあったのかな」と思ったけれど
何があったのかは聞かない。
注意深く彼の心の様子は見ているけれど、
親として見て、普段と変わった様子はないと
思う限り、こちらからアクションはしない。
メモに関する事は、彼の世界の話であり、
問題があるとすれば、彼の問題だから。
私がやる事は、彼が話しかけやすいよう
いつも自分を整えておくだけなんだと思う。

彼は今試験中で。
「今日は古典だ」って言えば
「古典の事を考えてるんだなあ」と思うし
「漢字ができなかった」って言えば
「できなかった事を気にしてるって事は、
良い点取ろうと思ってるんだな」と思うし
ぼそっと呟く「ちょっと寝てからやろう」
だと「寝るだけじゃないんだー」と思うし
制服着て部屋から出てくるだけで
「学校行く気持ちがあるんだ」って思う。
何かをしようと思って行動している姿って、
凄いなあと思う。
それは、どんな事でもいいから、
誰かにやらされた、言われたからではなく
自分からっていうところがいいなって。
それを純度高く引き出せる自分でいたい。

話を戻すと。
少し前に、子どもが先生と揉めた事について
それを聞いた親が怒りで盛り上がってしまい
おおごとになったという話を聞いたけれど、
そういう事はよくある話で。
大抵、親は誰もその場を見ていないわけです。
見ていない人が想像で話をすると、それは
どんどん膨れ上がって真実から遠ざかって、
当事者は置いてきぼりになり、本末転倒、
誰も幸せにならない方向に行ってしまう。

視覚化した人だけが語れるんです。
視覚化した人だけが語らないから、
おおごとになる。

そういうことがあったら、こどもに、
「どうしたらいいと思う?」あるいは
「どうしたい?」って
聞けば良いんじゃないかなと思います。
「お母さんは見てないからわからないけど
見てたあなたなら、わかるんじゃない?」
そこで子どもは自分で、主体的に考え出す。

親は見守るのが仕事なんですが、そういう
概念も語られているけれど、じゃあ実際、
具体的にどうしたら良いのかまでは語られず
現場で使えない情報になっていると思った。
(そして、見守るのが仕事というのを、
親として正しいと解釈し、でも自分はできない
とそのギャップでまた悩むという構図ができる)

大事な話は顔を見て話しなよって、息子に
言うけど、やっぱりそこは今の高校生、
告白もLINEだしね。でもそういう感じだと
つき合いも浅く、傷も深くなく、で。
それでもそれでも、拙いながらも
恋をするというのも大事なことでもあって。

そして彼を送り出して、1人で部屋にいる時、
私の世界に彼は「ない」です。
視覚化していないから。
彼のことは「想像」と「可能性」のみ。
視覚化って、一瞬一瞬なんです。
だからいつも「今ここ」なんです。


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by 4cubes | 2017-10-20 08:45 | 潜在意識

一元視点で物を見つめ、物理化学の視点での引き寄せ、人の性質の分析解析を得意としています。、現在個別対応のみ承っています。


by のりこ