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仕様書が写真の方がきれいに縫えるわけ

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型紙屋の仕様書(縫い方手順)を、写真にしました。
10年近くイラレ(それより昔はペイントだった!)でちまちま描いていたのを、自分の内面の変化で本音に向き合った結果、スタッフと想いが一致して写真仕様書になったのですが。

ちなみにイラレの仕様書はこんな感じ。(別のアイテムですが)
 
仕様書が写真の方がきれいに縫えるわけ_a0352853_08453548.jpg
 
 
これまで気がつきませんでしたが、写真仕様書を見ながら縫うと、イラレで描いたものより明らかに綺麗に縫えるんです!!!
冬休み中考えていました。偶然なのかと。(偶然なんてないんですけれども非常に不思議だったし、生地が違うから?コンディションの違い?気のせい?かなり疑いました。)
手順なんてもう体に染み込んでいるくらい、たくさん縫ったアイテム、しかもどちらの仕様書も自分が作ったもの。
 
なんで?なんで?なんで?
 
で、考えに考えてわかりました。(わかってしまったら、なーんだ、なのですけれどね)
写真はそこに見本が「ある」からなんですね。これです!この通りです!というそのままがある。
手描きの方も「こう縫えば良い」を指南していますが、実際のできあがりは縫う人が自分でイメージする必要があるんです。ということはそこに「ない」ものを「想像する」という事になります。予想しているという感じ。できあがりをイメージできる人の方が縫うのは上手だとはわかっていましたが、こっちが、できあがりをイメージしてもらいやすくすると良いんだ、というところに気がつけていませんでした。
この「ある」と「ない」の違いはとても大きいです。私が、縫い方がわかっていても写真仕様書を見ながら縫うときれいに縫えるのは「ある」を、しかも私が撮った写真を見ていてすでに「できる」のはわかっているのだから、完成度が上がるのは当然でした。
 
人間誰もが持つ「ミラーニューロン」という細胞があって、実際に自分が体験していなくても、それを見ただけで活性化して、脳の中で同じように再現する神経細胞の事を言うのですが。
かんたんに言うと、見たものの影響を受けて、それに近い形で再現できるということ。
ドラマに共感して泣ける、というのも同じ事です。

見慣れない手描きの仕様書では再現しにくいけれど、写真の方が再現しやすいと脳は判断し、現実的に見本通りきれいに縫えることに繋がります。
 
あともう一つ。
写真仕様書は情報を精査して、必要なものだけを盛り込んでいるので、手描きの情報過多の仕様書よりも「するべきこと」が無意識に明確になり、縫う人が情報の判別処理をする必要がなく、つまり余計な頭を使うことなく、無意識に作業に集中できることに繋がります。集中力は、きれいに縫えることに繋がりますから。
 
何でもやってみるまでわからないし、気がつけないものなんだなと思いました。
今回写真にした経緯も、全く別の方向や意図からでしたから思わぬ副産物になりました。
毎日が面白いです!
  
  
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by 4cubes | 2017-01-10 09:13 | 潜在意識

一元視点で物を見つめ、物理化学の視点での引き寄せ、人の性質の分析解析を得意としています。、現在個別対応のみ承っています。


by のりこ