日本再興戦略


とても良い本でした。
本屋さんではおそらく男性向けビジネス書の
あたりに置かれていて、内容的にも、
日本のこれからのグランドデザインについて
書かれているので、女性の多くや、
難しい話は苦手だよーっていう人などは
手に取らない系の本だと思うのですが、
これがなかなか良くってですね。

もちろん活字だらけだし、専門用語も
たくさん出てくるけれど、
私はこの本で号泣しました。

幸福感を感じにくい人が多い今の日本は、
どのようにして作られていったと言えるのか
丁寧に細分化して考えて、じゃあどうすれば
明るい未来へ舵を切る事ができるのか、
そんな事が書かれています。

どうしてお金が全て、という拝金主義の
日本が作られていったのか。
文化がどうして大切なのか。
漠然とね「幸せはお金じゃない」って
誰もが「本当はそうなんだろうなあ」と
考えていたとしても、じゃあ実際に
どうしたら良いのかとか、どうしたら
本当にお金の呪いから抜けられるのかとか
実際お金は必要だしとか考えてしまうわけ。

本当は、自分が幸福を感じられている、
という幸福感こそが、幸せの本質で、
それは何でできているかというと、
心を震わせてくれるものであり、
芸術や文化や、人との関係性で生まれる、
愛情とか、豊かな感情とか、安心感とか、
そういうものなんですよね。

お金を使って得られる非日常の体験とか、
稼いでいる金額や、学歴や、名誉などで、
自分は人よりも優れていると感じる事や、
自分は豊かだと感じる事は、
刺激的でテンションが上がります。
とてもわかりやすい感情です。

それが幸せだと思い込まされてきた
歴史があるので、個人の責任ではない
部分ももちろん大きいと思うのだけど、
そろそろそこに気づいていく必要も
あるのかもしれない。なぜならそれらは
本当の幸福を決して与えてくれないから。

麻薬のように、その瞬間、幸福感ではなく
「高揚感」を与えてくれるだけのもので、
それを幸福だとすり替えているだけ。
給料3ヶ月分の婚約指輪が与えてくれる
幸福のようなものは、その時だけのもの。

瞬間的な高揚感は一時的なものであり、
それが切れると今度は、それがなくては
幸せではないという、不足感に囚われる。
不足を避けるために生きる人生になる。
走り続ける人生になる。

お金がある事が幸せだと思っている時や
海外旅行やブランドバッグ、あるいは、
キラキラ起業している自分が幸せだと
思っている時は、自分が既に持っている
身近な人との間に生まれる温かいものや
生活の中にある芸術性、美しいものには
刺激が弱すぎて気づけないでいて。

味の濃いものばかり求めてて、
出汁の、繊細だけどとても豊かな味が
わからなくなっている状態みたいな。

私も、拝金主義とまではいかなくても、
ある程度お金を稼ぐ事が、社会人として
必要だし、それが、イコール世の中の
為になると信じていた時もありました。
まあそうなんだけどそれは結果の話で。

どうしてそれを抜けられたのかについて
考えてみると。
やっぱり「お金じゃないのだとしたら」
という前提で動いてみる、という事を
やってみたからだと思うのです。

もし人間の価値がお金じゃないのだと
したら、私にお金がないと知っても、
人は態度を変えたりしないはずだ、
と思って、いろんな人にカミングアウト
したり、お金を意図的に無くしてしまい
そこから何を感じるのか、何にどう
困るのか、実際にやってみたりして。
借金はないけれど、ほぼ0にはなって、
なるほど、借金というのはこの数字が
マイナスに触れるという事であって、
あくまで数字上のことなのだな、
ということを体感し実感することで、
本当にお金というのは数字だという事、
価値基準にも、豊かさの基準にも
ならないという事が真にわかりました。

それより、お金のことを考えている時は、
大切なことや、大切な人の美しい部分を
見落としているという見えないリスクが
ある事もよくわかったから。
お金の安心感のために、自分の本音を
隠したり、ごまかしたりして、好きでも
ないことを自分に強いること。
お金を持っている人、結果を出している
人の言うことを無意識に信じようと
してしまう事。あるいは、信じられると
勘違いをしてしまう事。
言葉で読むと分かる事も、自分がその
渦中にいると、気づけないでいたり、
気づいても動けなくなってしまうから。

お金だけでなく、人から嫌われたく
ないから、良い人を無意識に演じる事。
言いたい事も飲み込んでしまう事。
子どもを叱らずのびのび育てることを
履き違えて、伝えるべき事も伝えない事。
色んなトラップがあるんだという事を
体感を通して得る、それはとても大きい。

既に幸福であるとわかる、その先に、
エゴが抜けて、役割で生きる事を知り、
お金に興味がなくなってしまうのです。
でもそれは清貧であるとかそういう
事ではなくて、むしろ物理的にも
豊かな結果を生み出すから不思議です。

落合陽一氏は、国際ジャーナリストの
落合信彦の一人息子です。
陽一氏が生まれた時、落合信彦は
すでにずっとホテル暮らしで、
離れて暮らしていたので、母親と一緒に
週1でそのホテルに住む父に会いに行く
という子ども時代を過ごした人。
私もそれ以外詳しくはわからないけれど、
その環境でこれだけフラットな在り方が
陽一氏に育まれている、という事実に、
教育、環境ってなんだろうな、と、
改めて思いました。


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by 4cubes | 2018-02-11 01:28 | その他 | Comments(0)

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