フリーマーケットに見る社会

フリーマーケット出店してきました。
ただの不用品を売るだけなら、
費用対効果を考えると、
今の私は出店しない選択をしますが、
今回は別。

戦前から、上質な物に触れ続けている
とあるお家の、
はじめてとも言える断捨離があり、
ザクザクと、お宝を全部放出する企画。
それもすべて500円。
季節ごとの贈答品などの新品はもちろん、
普段使いにしていたセンスの良いもの、
昭和レトロな道具類、機械類。
見た目は最近の流行りではないけれど、
普遍的な価値のある、質の良いものなど、
見る人が見ればわかるものずらり。

わからない人は、箱入りの美しい5枚の
お皿も、500円という情報だけを見て
「1枚100円ってことね」と
暗に「100均と同じなのね」と、
がっかりされます。
同じ金額で、上質な生活用品が手に入る、
という事を見ずに、金額だけで判断します。
あるいはもう、心が喜ぶ豊かな生活は、
自分の中に想定していないのかもしれない。
100均やブックオフより安く感じたら買う
と判断する人が多かったです。

そういう人に買ってもらわなくても良いので
言われると値引きしちゃう自分への戒めもあり
(別に値引きしても良いんですが、あとから
自分がモヤモヤするのでwww)
「オール500円で値引きなし」を最初に決め、
それを守ることができたのですが、
モノの良さがわかる人が喜んで買ってくれて、
おかげさまで、本当によく売れました。

日常的に良いものを大切に使う、ということが、
今の世の中から失われてしまっている現状を、
非常に実感しました。
別にそれが悪いわけじゃないですが、
個人的にそういう発見があったということ。

今すぐ使える消耗品か、
ブランド名などがあって、名前だけで価値が
判断できる(あるいはできそうな)ものは、
当たり前に売れていきますが、
そういう風にしか、モノの価値を判断しにくい
世の中になった、という事も
言えるのかなと思います。

私も「自分が買いたい!」と思うものばかり
売っていたので、売れて嬉しいのと複雑なのと
色々あったけれど、そういうものを売ることに
意味があるのだから大満足です。

モノの値段は、多くの方は、
お子さんの衣類などを、最初から50円や100円
といった金額でつけていて。
そこからさらに値引きするので、場所代や食事
駐車場代を考えたらどう見ても赤字。
1日という時間の資源も浪費です。そこに、
「自分が楽しかったから」とか
「少しでも人の役に立てて」とか
そういう風に理由をつけやすいのですが、

実はそれがブラック企業を生んでいるんですよね。

経費をきちんと乗せて、ペイできる金額で売る、
という事を通して、買う側にも
「物を買うというのはこれだけのお金がかかる」
という認識ができます。
一般的には職人さんへの技術などもそうですし、
目に見えないものに対してお金がかかるんだという
「支払われるべきところに支払われる仕組み」
があるはずなのですが、

これが崩れると、ブラック企業のように、
「人」にお金が支払われない、あるいは、
不当に扱うようになる構図ができて、
そこから抜け出せなくなってくるんです。

フリマだと「安くしないと売れない」となり、
安い分、誰かが疲弊していることになります。
実は私たちが、無自覚にやっている事にも、
社会に対してちょっとずつ責任があって
その責任をそれぞれ怠った結果のひとつが
ブラック企業の社会問題化なんです。

そこへ子どもを送り出していくことになるなんて
私には耐えがたいですから、
その連鎖を断ち切るために、自分のできること、
毎日の少しずつでも妥協しないと決めています。

そのために、物には正当な値段をつける。
(お安く提供しても利益がでるように設計する)
くそまじめだなと思うんですけれど、
大真面目です。

豊かにお金が回らないと幸福度も上がりません。
個人的に安く手に入るのが良い、みたいな、
視野の狭すぎる考えは、
その一瞬その人だけの「幸福のようなもの」
にしかならないんですよ。
恒常的な幸福とは、かけ離れています。

子どもに「半額でーす!」「お安いですよ!」
って叫ばせている親御さんもいるけれど、
あれもほんと良くないと個人的に思う。
「安ければ売れる」を学習してしまうんですよ。
あるいは「売るために安くしなければ」を。
目的が「売る」になってしまうのと、
売るために「安い」以外の手段を持たない、
という思考停止の状態に入ります。

これからの子どもたちが生きていく社会は、
それだと絶対に成立しないですから、
今それを学ぶと非常にまずい気がします。

さて、現実的に今、
フリマで買う人の満足度を上げるには、
安くするよりも

●きっちりお化粧して似合うものを着ていく。
(買う側は、どういう人から買ったか重要)
数秘P(パフォーマンスナンバー)に合った
洋服でお店をやると、お客様の満足度も
高くなります。お金をかけずにエネルギーを
あげられます。

●見やすい工夫。
(手に取りたくなるものは手前に。
一見して何かわからないものは解説をつける。
洋服もハンガーラックにずらっと並べず、
正面向けて1枚出す。売れたら次も出す。
買う側が、ガサガサ掘り出さない工夫)

フリマのお客様は、また戻ってくるので、
(フリマのお客様はもともと「買う」意識で
来るので、何度も「欲しいものがないか」と
往復してくれます)
戻ってきたときに商品が増えているのが
嬉しいと思うので、多めに持ってきておいて、
一気にごちゃごちゃ出さずに、
売れたら次を補充、1日楽しめるようにする。

●全部売り切ろうと思わない。
お客様って、最後の1個を安く買うよりも、
(数ある商品の中からこれというものを)
「選んだ」というところに満足が生まれます。
だから、売れ残るのは、必要悪というか、
残して丁度良いんですね。
20個持ってきて全部売るよりも、
50個持ってきて、30個売る方が、
買う側の満足度が高くなり、
売る側の利益も高くなります。
どっちの満足も最大限高めるのがビジネス。

●子どもが上手に参加できる方法
工夫で売るように大人がリードする。
値段を安くして売るんじゃなくて、
「こういう組み合わせはどうですか?」とか
「これはこういうところがポイントです」と
価値をプレゼンして売るということを考えて、
そのアイデアを、親と一緒に考えるんです。
「僕はこれで遊んで、ここが面白かった」と
体感を伝えるのも、買う側にとって
参考になるので有効だと思う。
いずれもお金をかけたりしないでできる。
お金を「生む」という発想になります。
工夫や、クリエイションのできる大人に
育っていきます。

●洋服は組み合わせで売れる
買う側にとっては、
どんどん手間が不要になっている世の中。
ボタン1つで購入できたり、面倒なことが
少なくなっています。
それをフリマに応用するには、
コーディネイトしてセットで売る。
買う側が自分でコーディネイトしなくて良い
という利便性を価格に乗せて売るんです。
あるいは同じ価格でも、価値をのせる。
手に取らなくてもサイズがわかる工夫。
試着しないと買いにくいものは、
思い切ってフリマで売らない。
買うときの気分のリズムを断たないように。

●値段は口には出さない。
(どれでも500円って買いてあるんだけど、
見てない人も多いんですよ。基本やり取りの
手間が好きではない人向けの表記です。
でも、その表記を見ない人も多くて、
そういうのは値段とは別の情報が欲しい人)
お得だとか安いとかって、相手が感じることで
こっちが言うことじゃないんですよね。
だから、そういうマイ情報は伝える必要ないし、
用途とか使い勝手とか、
相手が欲しい情報を提供するのが先であり、
最後に値段、です。
その値段が折り合えば結果として売れる。
それだけのことだと思う。

良いお店だなと思ってもらえたら
不当に安くしなくても、満足度高くなるので、
自然とお買い物してもらえます。
会話はたくさん楽しみましたが、
私「いらっしゃいませー」とか
1回も言いませんでした。
それでも「あなたは根っからの商売人ですね」
って言われました。
褒められたのか逆なのかは不明ですが。


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Commented by yuki at 2018-10-29 18:50 x
こんばんは~

ああ、すごくいい話が聞けました。
今の私に、ドンピシャな内容。
ありがとうございました。
スッキリしました。笑
Commented by 4cubes at 2018-10-29 20:44
> yukiさん

ほー、それは良かった。
して、どの辺が?
by 4cubes | 2018-10-29 09:06 | 潜在意識 | Comments(2)

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by のりこ